機械系の生徒が加工技術の高さを認定する国家資格に挑戦しました。
昨年は、新型コロナウィルス感染症の感染拡大防止の観点から技能検定が中止される事態となり実施できませんでしたが、今年は感染防止対策を取りながら、技能検定3級のうち、普通旋盤作業と機械組立仕上げを受検することができました。
☆機械組立仕上げ作業3級
機械組立仕上げ3級は、平成28年(昨年を除く)から毎年、最大4人までで受検し、ほぼ100%の確率で合格してきました。
しかし、今年は仕上げ作業の環境を整備し、より多く受検できる形を準備し、9人が受験となり、今まで通りにいかない覚悟で臨みました。
矢田マイスターのひとり一人への細かな指導
これまで以上に、練習時間の確保が必要な中、元Panasonicの高度熟練技能士である矢田友次郎マイスターによる指導も数日間受けながら、より確実性を上げていくことができました。
最後の最後まで諦めず練習
機械組立仕上げの試験時間は標準3時間、延長しても3時間30分までと、長時間に及びます。
しかしながら、試験の前日になってもまだ延長時間に終えられない人もいましたが、最後の最後まで諦めずに時間がかかる作業を見つけ出し、短縮できるように全員で頑張っていました。
7月23日、Panasonic人材開発センター(枚方市)内で、空調も管理された中、行われた試験では、今までにないミスも続出しましたが、何とか終えることができました。
☆普通旋盤作業3級
普通旋盤作業はここ10年近く実施してきており、今年も今まで通り16名の受検となりました。実習とはまた一段も二段も高いレベルのため、まだほとんど旋盤を扱っていない2年生は本当に大変だった様子ですが、最後まで頑張っていました。
山本マイスターの基本を大事にした指導
2年生には基本作業から確実性を、3年生には基本からより速さと正確性を求めた元Panasonicの山本輝夫マイスターの指導により、作業の正確性も作業時間も不安だったのが、少しづつ時間内に収まり製品の完成度も上がってきました。
さぁ、できるまで何度でも
標準時間は2時間、延長で2時間30分の時間の中で、機械の操作だけでなく、製品を100分の1mmの精度に収まる確実な計測と加工技術を何度も何度も繰り返し身に付け、終盤では時間の余裕を持つ人も出てきていました。
☆普通旋盤作業の実技試験は本校で
8月4日に本校の工場にて、普通旋盤作業3級の実技試験を執り行いました。これまでと同じ場所で実施しているにもかかわらず、やはり試験ともあっていつもと違う雰囲気で作業を始めていました。外はとても晴れ、工場内もとてつもなく暑くなっていましたが、その暑さも全く気にすることもなく、これまでの成果を見せようと全員すごい集中力でした。さぁ、結果は如何に!?